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ディープ・パープル「ライブ・イン・ジャパン」

ディープ・パープル/ライブ・イン・ジャパン
ロックについての記事、何件書いただろう? それなのに、一番大事なバンドについて書くのを忘れた。その名は、ディープ・パープル。「イン・ロック」「マシン・ヘッド」が代表作だと言われているが、それがどうした。史上最強のロックライブアルバムは、これである。

私が生まれて初めて体験したロックコンサートは、レインボーというバンドだった。中学2年の頃。場所は、武道館。北海道のツアー中、興奮した観客が将棋倒しになって若者がひとり亡くなるという事件があったと記憶している。

このバンドのギタリストであるリッチー・ブラックモアが、ディープ・パープル脱退後に作ったのがレインボーというバンドだった。当時、レインボーは、武道館を満員にするほどの超人気バンドだった。それも、このディープ・パープルというスーパーバンドの余勢を駆ってのことである。

ディープ・パープルに話を戻そう。当時、私は、ビートルズ一筋。ほぼ1年間、お小遣いはすべてビートルズのLP代に消え、ビートルズ以外は全く聴かなかった。このビートルズ中毒から脱することができたのは、キング・クリムゾンとディープ・パープルのおかげである。

鳥のヒナは、最初に見たモノを親だと信じてしまうようにプログラム化されているようだが、私にとって、ロック・バンドは、ツェッペリンでもストーンズでもなくディープ・パープルである。それほど、最初の出会いは衝撃的だった。

ロックバンドをやっていたいとこの部屋で「歌と演奏、どっちが好きか?」と聴かれて、ちょっときばって「演奏の方が好き」と言った私のために、彼がかけてくれたのが、このアルバムだった。1曲目の"Highway Star"を聴いて、ぶっ飛んだ。

私は、ビートルズには、ロックのすべてがあると信じているが、そのビートルズに不足しているもの、そしてロックのエッセンスでもあるもの。それがこの曲に詰め込まれている。それは、前に突っ込むようなドライブ感である。まあ、曲の題名からも分かるように、ハイウェイをぶっ飛ばす内容なんだから、ドライブ感がなければマズイわけだが。

ボーカルは、イアン・ギラン。レコードで聴いただけだからわからなかったが、きっとマイクを振り回しながら、かっこいいパフォーマンスを見せていたに違いない。ロック・ボーカルのお手本のような堂々たる歌。歯切れがいい。バックの音の大きさに全然負けていない。しかし、この曲のポイントは、彼の歌にあるのではない。

間奏に入って、最初に飛びだすのが、キーボードのジョン・ロード。最初は、キーボードの音もギターの音も区別がつかなかった私だが、そのメロディアスで分かりやすい演奏に耳を奪われた。そして、ボーカルが入って、2つめの間奏が、リッチー・ブラックモア。よく聞きこめばわかるように、最初のジョン・ロードの演奏にレスポンスしている。

当時、この演奏を口ざめるほど、何度も何度も聴いたものだった。彼らは、スーパーバンド。みんな自分がリーダーだと思っている。エゴがぶつかり合い、ケンカも絶えなかった。そんな緊張感から生まれた演奏なのである。

ここには、それ以外にも"Smoke on the Water"や"Chiild in Time"といった名曲が詰め込まれている。ツェッペリンとは違って、演奏がたとえ長くても、けっして飽きさせない、ある種のショーマンシップがあった。

この種の音楽には、聴くべき年代というものがあるのだろう。だんだん大人になるにつれて、聴かなくなっていった。しかし、今でもI-podで"Highway Star"を流すと、ストレスに満ちていたけど、なんだか楽しいことがいっぱいあった中学生の気分に浸ることができる。
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